三十三間堂 2018年に1001体の千手観音が国宝に! 実は千手観音はもう1体いるのですがどうなるの?

sponsored link

三十三間堂。正式には「蓮華王院」です。

本堂が「三十三間堂」と通称されています。

長さが約120m。1棟の建築物としては日本で、おそらく世界でも最も長い木造建築物になります。

なぜ三十三?それは本堂の柱間が三十三間になっているからだと説明されています。

ただし三十三間というのは本堂の内陣の柱間です。

外観では内陣の周囲の廊下の分だけ柱が多いので、外観では三十五間堂になります。

実はその三十三間堂、2018年の3月にビックニュースが入ってきました。

そのニュースについては後程。

三十三間堂の御朱印

三十三間堂の御朱印は「大悲殿」です。

大悲とは観音様の慈悲の心を表しています。

観音様が本尊のお寺の御朱印には「大悲殿」とか「大悲閣」とされるのが通例です。

殿とか閣は、観音様のいらっしゃる建物を意味しています。

三十三間堂の御朱印

三十三間堂の御朱印は、本堂の中央部でご本尊の千手観音座像に向かって右隣でいただくことができます。

三十三間堂の御朱印帳

三十三間堂の御朱印帳には不思議なことがあります。

見開きに金印刷された千手観音立像があります。

よく見てみると2本の手が頭上高くにあげられています。

これは清水寺の千手観音(清水式といわれる珍しい千手観音)であるようです。

三十三間堂のご本尊の千手観音座像も、両側に立ち並ぶ1000体の千手観音立像にも42本の手がありますが、頭上にあげられている手はありません。

これは一体なぜ?

三十三間堂のガイド

三十三間堂のガイドでは、ほとんどの場合は以下の3ステップになります。

①:本堂入り口で記念写真

②:それから本堂に入り千手観音像群(正式には十一面千手観音像)を拝観

③:棟続きの売店で買い物(修学旅行生には100円のおみくじが人気です)

時間があれば本堂周囲も歩いてみれば、建物の長さも体感できるのですが、なかなかそうもいきません。

さらに敷地南側には往時をしのばせる門や塀もあるのですが、そこまで足を延ばす方はほとんどいません。

ガイドとしては本堂内の千手観音像の1001体と、観音二十八部衆、風神・雷神の30体の話に集中することになります。

風神・雷神は建仁寺の俵輪宗達の屏風絵で有名ですし、阿修羅像は奈良・興福寺の阿修羅像があまりに有名ですから比較して説明しやすいのです。

興味のある人には通し矢の話もします(矢の刺さった跡などあるものですから)が、基本お客様の関心事の優先順番でガイドします。

ところで、バスのガイドさんが生徒さんたちに「自分に似ている千手観音像がある」という話をされていることがあります。

しかし、三十三間堂の公式資料では「自分の会いたい人の表情に似た千手観音像がある」ということになっています。

こういう話が出てくるのも、1001体の千手観音像のお顔立ちがすべて違うからなのです。

最初は同じ表情に見えてしまいますが、しばらくすると目も馴染んできてそれぞれの千手観音像の表情が違うことが容易にわかるようになります。

この中に焼失前の平安時代の千手観音像が127体あります。

足元に創建仏という立て看板があるのですぐにわかります。

平安時代の千手観音像は、どこか柔らかく和やかな表情のような気がします。

皆さんもご自身の目でご確認くださいね。

最初に三十三間堂の三十三間というのは柱間の数からという話をしましたが、本尊の観音様は人々を救済される時に三十三の姿に変身されるそうです。

本来の三十三間堂の三十三という数はこちらから来ているものだと思います。

柱間の数は偶然かもしれませんが、おそらく大工の棟梁が洒落っ気を発揮して柱間の数を揃えたのではないでしょうか。

数字で言えば、千手観音の千という数についても深い話があります。

でも、それは御朱印とは違う話になりますし、ここまでも随分おしゃべりをしてしまいましたので別の機会に譲ります。

公式サイトと関連サイト

蓮華王院 三十三間堂 公式サイト

蓮華王院(三十三間堂) 京都市

三十三間堂   Wikipedia

三十三間堂  トリップアドバイザー

吉報!1001体の千手観音が国宝に

2018年3月にビックニュースが飛び込んできました!

文化審議会が3月9日に三十三間堂1001体に及ぶ木造千手観音立像などを重要文化財から国宝に格上げするように林芳正文部科学相に答申したのです。

もう1体の千手観音は国宝にならない⁉

しかし三十三間堂には千手観音が1001体ではなく1002体いらっしゃいます。

本堂中央にいらっしゃいます、ご本尊の千手観音坐像が1体。

本尊の両脇に500体ずつ千体千手観音立像が1000体

合わせて三十三間堂には千手観音は1001体。ということですが実はもう1体の千手観音がいらっしゃるのです。

もう1体の千手観音は、本堂のご本尊様の裏側、拝観コースで言えば1001体の千手観音を拝観する表ストリートから戻りに通る廊下の裏ストレートの中央部にいらっしゃいます。

なぜもう1体の千手観音?

今でこそ三十三間堂の経営基盤は安定していますが、昔は苦しかったようです。

明治維新の廃仏毀釈の時なんかは、千手観音像を薪として売却されようとしたくらいです(これ、実話ですよ!)。

千手観音が1001体もあるし千手観音を護る神将もあります。それらに様々に手がかかり、修理もままならない有様が昔から長く続いていたようです。

そこで三十三間堂の代表が日本全国に寄進をお願いして行脚していました、いや、せざるをえなかったというのが実情でした。

その時に営業部長として全国行脚されていた千手観音が1002体目の千手観音なのです。

考えようによっては、三十三間堂の千手観音の中でも最も御苦労された千手観音なのかもしれません。

国宝へ答申されるのは1001体の千手観音群

新聞報道によると2018年に国宝へ答申される千手観音像は1001体ということです。

ひょっとすると全国営業活動で苦労された千手観音は外されるの?

今だって独りで裏側に置かれてるし...

可哀そう過ぎる!って思いませんか?

おそらく…ですが、こういうことなのではないかと思います。

ご本尊の千手観音坐像はすでに国宝!

両脇の1000体の千手観音立像は重要文化財。

となると正面の1000体と裏にいらっしゃる1体の合計1001体の千手観音立像が国宝になるということでは。

結果として三十三間堂の国宝の千手観音像は総合計で1002体になる。で、話は通ります。

なーるほど...そういうことなのですね。

sponsored link